HEAT ISLANDヒートアイランド対策(自然の水循環を活かした冷える空間設計)

自然界は、地下に浸透した雨水の地表面からの蒸発、また植物が吸水・蒸散することで、空間の温度上昇が抑制されるという合理的な仕組みを持っています。都市部においてコンクリートや舗装材が蓄熱することで起こるヒートアイランド現象に対して、自然界が持つ水循環システムを都市部で再現することにより抑制しようというのがグリーンインフラの考え方です。その為に重要となるのが、水循環を意識した全体設計です。雨水が植栽基盤や舗装材に貯留・浸透し地表までしみ上がる機能や、植物の健全な生育による葉からの蒸散作用を活用した「冷える」空間づくりを通じて、都市の問題を解決します。

グリーンインフラを活用したヒートアイランド対策

道路や歩道に降った雨水を直接下水道に流さず、舗装下の路床で貯留浸透させる雨水貯留浸透基盤材(J・ミックスパワーミックスグラスミックスビバソイル)を使用します。保水性レンガや保水性インターロッキングブロックと組み合わせることにより、地下の雨水は地表面にしみ上がり周囲の空気を冷やす効果を発揮します。

雨水貯留浸透基盤の考え方

コンクリート等のリサイクル単粒度骨材に腐植をコーティングしたグリーンインフラ用の植栽基盤材。

特徴1 骨材同士の空隙へ雨水を貯留・浸透させる。
特徴2 腐植による植物根の伸長を促進させる良好な生育環境の確保
特徴3 基盤内の水のしみ上がりによる地表面舗装材の冷却効果

基盤の違いによる生育の変化。同一固体の根に対し、右の基盤はコンクリート再生砕石のみ、左はそれに腐植をコーティングした植栽基盤をセットした。4年4ヶ月後の根系の成長の差は明確

【しみ上げ試験】 左;コンクリート再生砕石のみ しみ上げ高8cm 右;コンクリート再生砕石に腐植コーティングを施した。 しみ上げ高60cm

雨水貯留浸透基盤材の各製品(J・ミックス、パワーミックス、グラスミックス、ビバソイル)は、総合治水対策及び水循環再生等に寄与する製品と認められ、評価認定を受けています。雨水流出抑制施設として使用が可能。 ( 公益社団法人 雨水貯留浸透技術協会 )

自然の水循環を活かした冷える空間設計~3つのポイント~

街路では、植栽帯や透水性舗装、非接続の縦樋などを活用し、水循環を活かした冷える空間設計を行います。雨水貯留浸透基盤材を使用する際のポイントをご紹介します。

ポイント① 雨水の貯留浸透 降った雨をその場で地下の貯留浸透基盤に誘導することで、地下を湿潤な状態に保ちます。
ポイント② 葉からの蒸散 雨水貯留浸透基盤内に伸長した樹木の根により吸い上げられた雨水は、葉からの蒸散作用で気温を低減させます。
ポイント③ 舗装からの蒸発 雨水貯留浸透基盤と保水性ブロックを組み合わせます。一旦地下に誘導された雨水はしみ上がり効果により保水性ブロックに供給され、周辺の空気を冷やす「地下からの打ち水効果」を発揮します。

雨水を利用した冷却効果

舗装下

側溝および保水性ブロックから入った雨水は、雨水貯留浸透基盤を介して地表までしみ上がり、保水性ブロックに供給される。保水性ブロックからの蒸発により、地表面温度が低いことがわかる。

樹木

グリーンインフラを導入した樹木は、従来型の植栽と比較して樹冠温度が低く、葉からの蒸散作用が活発なことがわかる。

芝生下

雨水を芝生下層の雨水貯留浸透基盤へ誘導することで、灌水に頼らずに湿潤な土壌環境を維持。夏場でも活発な蒸散が行われていることがわかる。

雨水貯留浸透基盤材は、地域によって供給可能な製品が異なります。詳細についてはお問合せください。