DISASTER MEASURES環境、防災・減災対策

横浜市グランモール公園(みなとみらい21地区)
雨水貯留浸透基盤の設置完了、三角形はベンチの基礎

環境問題の改善および防災・減災対策

グリーンインフラの考え方では、緑地空間とは「保護」する対象ではなく、「自然環境が有する多様な機能を活用」するものと定義されています。これまでも、都市における緑は、地球温暖化対策やヒートアイランド現象緩和などの環境問題の改善に効果を発揮してきました。 これからは更に、災害発生時の火災の延焼防止、住民の避難場所、自衛隊等が活動する防災拠点として機能するための耐久性、ゲリラ豪雨などの雨水対策などの防災・減災対策としての緑のあり方が注目されています。

グリーンインフラの概念を取り入れた街づくりは、官民問わず急速な広がりを見せています。これからの課題は、このグリーンインフラの概念を実際に形にするための具体的手法の確立です。それには、海外の技術をそのまま転用するのではなく、日本の都市構造や文化、地理条件などを踏まえたものでなくてはなりません。私たちが8年以上に渡って研究・開発してきた日本版グリーンインフラ技術を、街づくりに反映させていくための設計ポイントをご紹介します。